卓上戦諸録(D16)

D16の卓上ゲーム記録

Dungeon Master's Guide II

 届いたばっかでまだちゃんと読んでいないんだけど、

Dungeon Master's Guide II: Rules Builder Series (Dungeons & Dragons Accessories)

Dungeon Master's Guide II: Rules Builder Series (Dungeons & Dragons Accessories)

  • 作者: Jesse Decker,David Noonan,Chris Thomasson,James Jacobs,Robin D. Laws
  • 出版社/メーカー: Wizards of the Coast
  • 発売日: 2005/06/01
  • メディア: ハードカバー
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 とにかく第一章から飛ばす飛ばす。3.0から3.5への版上げで『ダンジョン・マスターズ・ガイド』はマニュアルとして使いやすくなったんだけど、ちょっとばかり啓蒙的な内容が弱くなった気がしてました。そこを埋めるためかどうかはしらないけれど、とにかくこの本の1章目は読んでてなるほどと思うことしきり。
「DMとしてのオマエの仕事は単純だ。プレイヤーにとってもオマエ自身にとってもゲームが楽しいものであるようにすることだ。これより優先されるべきモノなんて“無い”。オマエはゲームグループ以外の人間を楽しませようとする必要なんてない。楽しい時間をすごすのにただ1つの正しいやり方があるわけでもないし、ともに精進すべき目標としての“理想的なスタイル”なんてものも無い」
 
「ゲームをする上での問題なんてェのはたいてい1つか2つが原因だ。その1つはこの章全部で話してるような、グループの身内での、色ンな楽しみ方を調和させる必要性とそのためのコミュニケーションの問題だ。
 2番目の問題はDM自身のうぬぼれよ。すンばらしい準備をして毎週プレイヤーたちと卓を囲もうなンてことをやってのけようッてDMは実のところ、自分の首を絞めてるようなもンだ。そういったDMは、ありえないほどに理想化された水準ってヤツと自分の技術を比べて、自分を追い詰めッちまう」
「この章のアドバイスを、自分を鞭打つためになんか使うんじゃねーぞ。“良いDM”になるために、ここで書いてあることすべてをやる必要なんてないんだ。オマエの仕事はグループを楽しませることなんだ。
「ゲームを走らせるってのは、怖気づくような仕事だよな。えらい数からの特に関係も無い技術を総合しなければならねェ。ルールを覚えろ、想像力をこらせ、言葉ははっきり、グループの空気には敏感にってな。けど、一番気後れすンのは、DMにはグループの先陣に立ってその中心としての役割を果たす、そのための自信が必要なんだってことだろう。
コイツはたいていの自信満々なヤツだっておじけるような役割だぜ。まともなDMの仕事をしてるやつは、こうしたワザを先立って行なおうってだけでほめられてしかるべき連中なんだ。
 プレイヤーに“好み”があるように、DMにだって“好み”がある。そして好みってのは何を得手にするかにもよる。ゲームの進行に必要な作業全部について同じぐらいに熟達してるようなヤツはいない。偏るもんだ。オマエが即興での掛け合いやプロットを練るのが得意だってんなら、物語志向のゲーム進行をするだろうよ。ルールの詳細を手の内にしているんだったら、モンスターの秘めた呪文や特殊能力を最大限に駆使して戦闘を遊ぶのが上手いはずだ。オマエが世界をデザインするのが上手で、膨大な下準備があるってんなら、豪勢な地図やその世界の果ての果てまで探検させて、プレイヤーたちに目くるめくような思いだってさせられる。
 オマエは自分のトコのプレイヤーたちが、すべてにおいてすばらしいデキだなんてコトを期待しちゃいないだろ? だから、自分自身にだってそんなこと期待しちゃいけねンだ。自分の泣き所を知った上で、それをナシにするように手を打つんだ。よそンところでちっとばかり妥協すりゃ、長く遊べる。誰もオマエに万能な才能なんて期待しちゃいないよ。
 一番重要なのはな、オマエの“強さ”を自覚して、その“強さ”を誇りに思えってコトだよ。オマエがこの本を全部読んで、そして自分のゲームを少しでも良くしたいと思うってんなら、
 
 オマエはもう、自分が思ってたよりもマシなDMなんだぜ。多分。
 
 顔上げて行きな!」
 うう、思わずコラム1つ訳してしまった……。割といい加減訳なので鵜呑みにしないで下さい。