卓上戦諸録(D16)

D16の卓上ゲーム記録

ガチなストーリー・プレイ

 ここしばらくご無沙汰かなぁ、と思う。
 ゲームの回数は割と多いし、セッションの満足度も高い。それは間違いない。
 けど、その「満足度」の高さはどちらかといえば、プロトコルにのっとった上での紳士的なやり取りの上に成り立つものだ。
 もちろんこれには十分な価値がある。むしろ、初対面の人と遊ぶようなコンベンションの場で、身内で遊ぶようなキャラの内面に踏み込むようなエンカウンタやヒリヒリするようなやり取りなんて求めるべきでない。ごく限られた身内でしか通用しないような“真剣勝負”なんて、よそのプレイグループには何の魅力もないもの、そう思っているほうが間違いがない。

 けど、逆に趣味嗜好がわかっている身内向けだからできる濃いエンカウンタやロールプレイもある。
 D16自身としては決して“擬似人格との感情の同調がRPGの醍醐味”だなどとは言いたくない。そんな、再現性の薄い根拠を【魅力】として主張してしまったなら、RPGという趣味は先細る一方になってしまう。

 けれど、D&Dが単なるダンジョンシミュレータ以上のものにもなるということは示しておきたい。こちらの主張は、手法を確立できると思うし、機会や参加者のテンションに左右されずに実現できると思う。
 D16が考えるそれは、多分“D&Dの風景”を実感してもらうことだ。ともすれば記号的なやり取りになってしまうダンジョン内のエンカウンタに意味を持たせ、彩を添え全体としての印象的な風景を作り出す。この手段ならDMの手腕によらずとも、作りこまれたAdventure作品を購入、入手して遊ぶことで可能になる。

#Dungeonとか読んでると、幾度となくそのヴィジュアルな面にタメイキつく羽目になる。

 D16はこの方向への導きや志向が多分、王道だろうなと思う。仮にDMとしてのアドバイスを求められたときも相した方向へ誘導するつもりだ。

 けど、矛盾したことに、僕が経験した最高のセッションてのはこうした形式によりもたらされた物ではなかったりするのだ。
 参ったね。