卓上戦諸録(D16)

D16の卓上ゲーム記録

真・女神転生TRPG覚醒篇「山形魔人学園拳風帖」

 さて、キャンペーンもそろそろ中盤に差し掛かり話の全貌に向けてマキを入れたい山形魔人である。
 このキャンペーンマスター的に懸案事項がある。
 レベルアップが遅いんである。
 話を聞いてみた結果、このシステム、1990年代後半に出てる癖してD&D赤箱のようにモンスターをぶっちしないと経験点が入らないらしい。そして、そのモンスターの量もD&D赤箱くらいな感触である。
 ところが今やってるのは現代の高校を舞台にした学園物で今のところ魔物の侵食は表立っていない。
 ゆえにそう魔物をほいほい出すわけにはいかない。としてきたのが原因らしい。
 後もう一つは、これはシナリオ上当然なのだが、高校生のPC達は別にトラブルシューターを職業にしているわけではない。従って、全員を上手く巻き込むシナリオを用意しないと導入が上手くない上に、個々のPCに話を独立して振るためにどうしてもスピード感がでない。
 今回はこの二つの懸案事項を一挙に解決すべく、ちょっと変化球を用意した。
 前回、PCの一人日比野陣也が覚醒した。そこで覚醒イベントとして、前世話をしてみることにしたのだ。
 場所は1637年島原の乱、ここで唯一神勢力と天津神勢力の間で争いがあったと言う設定。日比野陣也は魔道に覚醒していたのでそれに絡めたつもり。もちろんこの話自体に現在の話の伏線も埋めてある。
 こういう極限状況であればPC達は上手く協力するだろうし、前世の夢と言う形にするならたくさん魔物を出しても平気だろうと踏んだわけだ。
 
 で、実際にはどうだったか。
 プレイヤーの皆さんは満足してくれてたような気がする。が、マスター側としては狙いが外れまくったセッションであった。
 理由としては一回きりということで目的意識が希薄になり、行動に切実さが出なく、それゆえに不用意な行動が相次いでしまった気がする。基本的に夢落ちであることがシナリオ開始時に明らかになっていたのが原因だろう。
 こういうスタイルのプレイは正直マスターとしては不満が残る。RPGで行動の判断が不用意になってしまうとそれはもはやゲームではなくおふざけになってしまうからだ。そういう風にキャラクターを誘導してしまったのはマスターのミスとも思う。
 もっともそれなりにPC達には結果が残る(宿命を一気に振り分けさせた)ため、何も残さなかったわけではない。
 しかし、一回も戦闘が無かったのは(しかも戦術的に回避したのではないからそういう意味でもPCに経験値を与えるわけにはいかない)なんだった。
 いっそのこと逆切れして天草四郎時貞と殴り合ってくれたらよかったものを(苦笑)
 次回にかなり詰め込まないと間延びしたキャンペーンになってしまうと思った。