ゴジラ・ファイナルウォーズ(続き)
以下、ネタばれ全開。
見に行く人は読まないほうがいいです。
というわけで改行。
シ
リ
ア
ス
な
ゴ
ジ
ラ
も
好
き
な
ん
で
す
が
、
怪
獣
が
い
っ
ぱ
い
っ
て
だ
け
で
嬉
し
い
。
- オープニングがえらくかっこいい。ぶっちゃけ、期待はぜんぜんしてなかったので、このオープニングだけでもいいかなと思ったくらい。これまでの作品をカットでつなぐ。
- 冒頭いきなり、旧轟天号とゴジラの戦闘。旧轟天のシルエットは海底軍艦のもの、惑星大戦争バージョンでなくて『本当に良かった』。ブリッジには中尾彬。平成ゴジラで何度もゴジラに対抗してきたこの人が出ているとそれだけでなんとなく幸せ>これが良くない。
- ブリッジは狭い。宇宙戦艦ヤマトのブリッジが広いんだろうか。つい比べてしまう。潜水艦と考えればこんなものかもしれないのだけど。
- ゴジラ南極の氷の下に封印。ゴジラの逆襲のエンディングを踏まえているのかな。氷に閉じ込められたゴジラが眠ってしまうというのは個人的にかなり好きなギミック。もちろんこの後、盛大に目を覚ますのが約束されている。
- そして、新轟天号とマンダの激闘が始まる。このマンダという怪獣がまさしく轟天号と戦うためにいるようなデザイン。マンダが出るのはまさに、このためだけだったんだろうなぁ。海底火山に突っ込み、ひるんで離れたところに冷凍光線で固定、ドリル粉砕。日曜朝の特撮番組的な感じで重さは感じられないけれど、思ってたほど安っぽく感じない。このシーンでスタンスがはっきりわかり、それはこの後裏切られなかった。
- 戦うマリオ、ドン・フライが艦長として登場。わははははは! これは、いい。一発でキャラがわかる。演技とかじゃなくって、このおっさんであることが重要なんだ。いや、ホントかっこいいんですって。けど、副長は大変そうだなぁ。
- ところで、船体のダメージが直でブリッジに反映され、ダメージを受けるたびにブリッジで火花が散って水が浸水するのは、リアルっぽさを求める筋からは噴飯ものだろう。まるでモビルトレースシステムのごときダメージのわかりやすさで、だからこそ、マッチョな艦長が必要なんじゃって気がした。
- この轟天号、石川賢のゲッターのように気合で動く感じがして素敵。スーパーXはプロが動かす必要があると思うけど、メカゴジラとかまでくるともうそのノリで動かしてくれたほうが受け入れやすい。ってーと釈由美子ののってた機龍メカゴジラはガンダムなどのリアルロボットてきな位置だったのかもね。
- つか、やりすぎで怒られる艦長萌え。
- ナレーション。背景が映像とともに語られる。いろいろあって怪獣が出てきた。で、地球防衛軍が組織された。そう、怪獣がいて、地球防衛軍がいるんだ。それでいいじゃない。
- ミュータントが生まれて、彼らを組織してM機関を創設したとある。M機関の訓練風景はリベリオンのガン=カタ。まぁ、いまさらパクリとかいうのも野暮よ。デカレンジャーと勝負してほしい。
- 続いてミュータント同士の訓練風景。すり鉢状のコートでワイヤーアクション込みでの格闘描写。ケインやっぱり動くねー、けど対抗する松岡の動きもさまになっててよかった。全体的に画面が暗くてアクションが映える。そう『火山高』見たいな感じ。
- M機関の指揮官として船木登場。知的なマッチョ役。ちょっとコートがあってない気がしたけど、ふてぶてしい面構えが○。五条霊戦記に出てたときから実は割りと好き。
- 豪天号がドック入りしている間、戦闘班長(いや、特にそんな事言われていないけど、立ち位置明らかに古代進だし)の松岡は手すきということで発掘された怪獣のミイラを調査する『博士』のボディガードをすることに。この辺の人の芝居がなんつーか東宝のゴジラ映画っぽくない。雰囲気はGMKの感じ。別所哲也や村田雄浩が出ると(本人は悪くないけど)ちょっと構えてしまうのでよかった。
- 研究所でこの怪獣が機械と生物を統合したサイボーグ怪獣であること、この怪獣のDNAにM塩基というミュータントと共通の遺伝子があることがわかる。つまり、ミュータントはこの怪獣ガイガンの子孫?
- そこに、平成ゴジラシリーズで地球の守護者となったモスラおよび小美人が接触。むかしモスラとガイガンが戦ったことを知らせ、そしてミュータントの松岡の体に『邪悪』なものがあると説明。それを封じるための護符を授ける。文字にして書くとアレだけど、不思議と違和感無かったんだよな。このあたりは怪獣が出てくるだけで脳汁があふれて宝かも。あと、それほど歯が浮く台詞でもなかった。つか、『モスラと小美人が言うなら仕方ない』と思ってしまう自分がいるのはまずくないか。
- と、突然世界各都市に怪獣が出現。
- もうね、ここからの怪獣が世界各都市を壊しまくるさまと、それに対抗する地球防衛軍が最初の大山場。なんつっても、出てくる怪獣が素直にかっこいい。これって、大変なことよ? 出てきただけで脱力する怪獣もいるんだから。ゴジラ2000のクラゲとか。
- とにかく、ラドンに花丸。この早くてシャープなラドンがたまらない。ラドンって、飛んで衝撃波撒き散らす怪獣なんでバトルよりもこうやって街壊してるほうが映える。ゴジラと戦わすためだからって、光線吐かせたりしちゃだめだと思う。
- 上海のアンギラスは四足歩行にもかかわらず、敏速っていうアンギラスの理想形をきちんと形にしてくれてた。GMKのバラゴンも動いてたけど、今回のアンギラスは決めの場面ではきっちり重量感があってそれでもなお動くときは早いんでカッコいい。最初、丸まって転がる情報しかなったのでかなり悲観してたのよ。