卓上戦諸録(D16)

D16の卓上ゲーム記録

Complete Arcane

 これ自体はかなり前に出てました。つか、もうComplete Adventure出てるし。
 内容に関してはSiGでまとめられていた、2ch発のレヴューを参照>http://sig.s48.xrea.com/modules/xfsection/article.php?page=1&articleid=284
 で、感想。
 まずは話題のウォーロック。怪光線クラス。他とのマルチは考えにくい、1本上げで強くなっていく。ダメージ減少がついたりするのも面白い。悪役映えはするかも。*1
 ちょっとイメージがわかなくて何をやりたいクラスかわからなかったけど、しばらく考えて思い当たる。これって、アメコミに出てくる魔術師像なのかも。ティーンタイタンズのレイヴンなどのように、超能力やミュータントパワーやスーパーパワーによらず呪文を唱えて手から怪光線を出すキャラクターね。そいや、アーケードのシューティングゲームにもこんなキャラがいた気がする。
 あとは、Wu-jenがよくなった。呪文の数もかなり増えたし、明らかにウィザード/ソーサラー呪文とは毛色の違う呪文があって、普通に呪文を使っているだけでそれらしくなる感じ。キン斗雲に乗れたり(分速10マイルすなわち時速970kmの移動速度ってロマン)、毛を吹いて分身したり、気合を地面に叩きつけて敵を打ったり、そして超巨大サイズにまで変われると楽しい。
 追加呪文ではConjuration (召喚術)とAbjuration(防御術)に面白いのが多い。
 召喚術はOrb系の呪文などのダメージ呪文が有用。けど、やはりロマンは9レベルのSummon Elemental Monolith。Earthならhp417、近接+40叩きつけ(6d8+16/19〜20)、ダメージ減少15/―ってのは非常に当てになる。
 防御術はReciprocal Gyreがいい感じ。対象にかかっている呪文のレベル分の無属性d6ダメージってのは下手すりゃ最も効率的なダメージになるかも。特にDMにとってはストレスを晴らすのに楽しそうだ。
 呪文書の材質などの再録は地味に有用性高い。
 一方でバードはちょっと寂しいかも。まぁ、Adventureがあるのか。
 ところで、Epicスペルに関する記述がないのって問題なくないか?Epic Level Handbookは3.5にアップデートされてるけど、DMGやCmplete本の幾つかで上書きされてるんで、わかりやすい3.5版のEpcスペルが出てくるの期待してたのに。
 環境本とかで平気な顔してEpicスペル出てるんだからさぁ。

*1:それにしても、これまでのD&Dクラスからすると異質なクラスだ。Complete AdventureのSpell Thiefといい、これまでの「伝統的な」D&D像から離れたクラスをこうした形で導入するというのは今後4.0への布石なのだろうか。けれど、既存のシステムからこれだけ異質だと、上級クラスや追加スペルとの相性があまりよくなさそうで定着はしないんじゃないだろうか。