卓上戦諸録(D16)

D16の卓上ゲーム記録

魔獣の巫女たち。鳳の巫女

 南海に1つの島が浮かぶ。あるときはインファント島、またあるときは“恐怖の島”(Isle of Dread)とも呼ばれた島。
 そこは南の王『獣』の眷属が互いに相手の喉首を狙う神話の地である。
 この島に、文明域から3人の娘が流れ着いた。あるものは奴隷として、あるものは人質として、そしてあるものは生贄として。
 獣にとって格好の嬲り者。しかし、少女たちの悲鳴に答え、3体の魔獣が取引を持ちかけた。
『捧げよ、捧げよ、捧げよ』
「鱗持つものの肉を」
「羽持つものの血を」
「牙持つものの息を」
『そして、恐れを紡ぐお前たちの魂を』
 彼女たちが生き延びるにはそれしかなかった。

 やがて、恐怖の島から生きて戻った船乗りたちは、火や風、氷を操る魔獣とそれに寄り添う娘巫女の話を伝えるようになる。
 魔獣の鬣は燃え盛る炎、鱗は冴え冴えとした氷、翼は逆巻く風。寄り添う巫女たちは獣の骨と毛皮、そして羽で体を飾り体を赤、青、緑の顔料で禍々しく染め抜いている。
 あるものは流れ着いた入り江で魔獣と少女が婚がり合うのを目の当たりにした。
 またあるものは、船の帆を引きちぎり哄笑する乙女が放った矢でその眼をつぶされた。
 そして、野営地を焼き尽くす炎の中、無言のまま探検家たちの首を落とす姫巫女の姿が伝えられた。
 弱肉強食の修羅道にして畜生道。その道に落ちた少女たちを“救った”のは、悪名高き一人海賊『筋切の』バラバ、そしてその島の魔獣にもおとらぬ人の形をした獣『魔獣魚雷』ドンであった。

鳳のフウ:女性、人間、Shaman(OA)9;脅威度9;中型サイズの人型生物;HD9d6;hp36;イニシアチブ±0;速度30フィート;AC14(接触10、立ちすくみ14);攻撃+10/+5遠隔(1d8+2、+1コンポジット・ショートボウ+1アロー)、+6/+1近接(2d6/19〜20、グレート・ソード);特殊攻撃 アンデッド威伏6回/日、呪文;特殊能力 Spirit Favor(OA)、Spirit Sight(OA);属性 中立にして悪;セーヴ 頑健+6、反応+6、意志+12;【筋】13、【敏】10、【耐】10、【知】13、【判】18、【魅】16
 技能と特技:〈騎乗〉+12、〈視認〉+9、〈呪文学〉+13、〈精神集中〉+16、〈知識:宗教〉+9、〈知識:秘術〉+8、〈知識:Spirit〉+8、〈治療〉+9、〈念視術〉+10
;《騎射》、《騎乗戦闘》、《強打》、《攻防一体》^B、《素手攻撃強化》^B、《Defensive Strike》(OA)^B、《Divine Might》(DoF)、《Zen Archery》(OA)
アンデッド威伏(超常):Shamanは自分の信仰する神格の力を放つことで、アンデッドを威伏させることができる。
Spirit Favor“精霊の恩寵”(超常):すべてのセーヴに【魅】修正値ボーナス。
Spirit Sight“霊視”(超常):エーテル状態にあるクリーチャーを見ることができる。
準備してあるシャーマン呪文(6/5+1/5+1/4+1/3+1/1+1;基本難易度=14+呪文レベル):0レベル―キュア・マイナー・ウーンズ(2)、ディテクト・マジックディテクト・ポイズンメンディングリード・マジック;1レベル―エクスペディシャス・リトリート\、キュア・ライト・ウーンズシールド・オヴ・フェイスドゥームブレスプロテクション・フロム・イーヴル;2レベル―キュア・モデレット・ウーンズ\、ブルズ・ストレンクスホールド・パースンAncestral Vengence(3);3レベル―ディスペル・マジックビストゥ・カースフライ\、プロテクション・フロム・エレメンツマジック・ヴェストメント;4レベル―アンホーリィ・ブライトキュア・クリティカル・ウーンズサモン・ネイチャーズ・アライIVディメンジョン・ドア\;5レベル―スクライングテレポート\
\…領域呪文 領域:旅(自由移動、レベルラウンド/日)、治癒(治癒の呪文術者レベル+1)
 所持品:アイズ・オヴ・ジ・イーグルペリアプト・オヴ・ウィズダム+2ポーション・オヴ・ヘイストボーン・アーマー+1(AC+4)+1コンポジット・ショートボウ+1アロー(×30)

“風の”ウィンダムエア・ハーフ・エレメンタル/強大化したジャイアント・イーグル:脅威度5;超大型サイズの来訪者(風);HD8d10+32;hp80;イニシアチブ+3;速度10フィート、飛行80フィート(標準);AC17(接触11、立ちすくみ14);攻撃 爪=+16近接(1d8+8);全力攻撃 爪(×2)=+16近接(1d8+8)、噛みつき=+11近接(1d10+4);接敵面/間合い 10フィート×10フィート/10フィート;特殊攻撃 擬似呪文能力;特殊能力 [冷気]への完全耐性、身かわし、毒に対する頑健セーヴに+4;属性 中立にして悪;セーヴ 頑健+10、反応+9、意志+4;【筋】26、【敏】17、【耐】18、【知】12、【判】16、【魅】12
 技能と特技:〈聞き耳〉+14、〈視認〉+14\、〈真意看破〉+14、〈知識:次元界〉+10、〈知識:自然〉+12、〈野外知識〉+12;《鋭敏感覚》、《かすめ飛び攻撃》
\ジャイアント・イーグルは太陽光の下では〈視認〉判定に+4の種族ボーナスを得る。
擬似呪文能力術者レベル8、1日1回ずつ。エア・ウォークウィンド・ウォールオブスキュアリング・ミストガシアス・フォーム

コメント:
「“アイズ・オヴ・ジ・イーグル”ふーん、メガネねぇ。〈視認〉があがるから飛び道具使いのイメージかなぁ……」
 これがきっかけ。鷲でメガネっていったらあのキャラしかいないでしょうし。
 ジャパニメーションだからOriental Adventure、エレメントと獣を合体させるのはそのまま「次元界の書」で再現可能。
 弓道だから《ZenArchery》(【敏】の代わりに【判】を遠隔攻撃の修正値に用いる)、両手剣使いだから《強打》、この辺でキャラクターを再現。
 基本は《Divine Might》でダメージに【魅】修正を乗せてアローを撃ちまくる。多分《強打》から《Divine Might》の特技じゃなくて《近距離射撃》、《速射》でもいいだろう。いや、そのほうが正しいか? 将来的には。
 屋外であったらかなりいやな相手だと思う。上空をフライパスしながら矢を撃ちまくる方向で。
 OAのShamanはボーナス特技が振ってくるのでそれは《攻防一体》^BとDefensive Strikeに。あんまり近接戦に入っちゃいけないキャラだけど、入ったなら防御専念アクションをとり、攻撃が外れたなら、次ラウンドはずした相手に+4で攻撃するというもの。
 2LVにとってあるAncestral Vengenceは近距離の相手1体に1/2LVd6ダメージ。この場合なら4d6。2レベルの割には良いんじゃないだろうか。けど、頑健・半減。ぜんぜん
内容が違うけど『緑の疾風』ということにしてください。
 ウィンダムはかなりそのままに作った。つか、技能ポイント余りまくり。そして、擬似呪文能力がとても微妙。とくに、屋外飛び道具の騎手と組みわせるとねぇ。
 実際のセッションでは能力値からは考えられないポカをしました。屋内に入ったり、ウィンダムから降りたり、果ては旅の領域があるのにその領域特典を忘れて“組みつかれ”た上でSneak Attack(急所攻撃)を喰らいまくったり……。
 なんか、復讐したくなってきたな。
 一応元ネタはCLAMP魔法騎士レイアースです。