だけど、こんな風に逝かなくたって。
十六文先輩の言葉を思い出す。
僕は自分がさほどのプロレスファンだとは、思ってなかった。
高校から大学中盤までひところ、先輩や仲間達と一緒に酒の席で盛り上がって。
いつの間にか、プロレス雑誌を買うのも止めてしまった。
馬場や猪木鶴田*1、大山倍達といった偉人が死んでいった時、一つの時代が終わるのを確かに感じたけど、僕にとって、その時代は「あったことを知っている時代」であり「僕の時代」ではなかった。
この一年、多くの弔事があったけれど、「僕の時代」が死んだのは今日だった。