卓上戦諸録(D16)

D16の卓上ゲーム記録

D&Dがよくわかる本II

 そして、「D&Dがよくわかる本II」のアナウンスもされました。大幅加筆の連載リプレイ採録に加え、

○キャラクター別構築ガイド:
 各クラス・種族別の具体的なビルド法、将来設計、基本ムーヴについて紹介。
 こちらは翻訳チームの塚田君(BiWeekly記事でいつも相手してもらってる彼です)が詳細な記事を書いてくれています。4版の遊び方でちょっと違和感があったり、わからない所があったりするなら、まずこの記事を読んで見てください。まちがいなく、「変わり」ます。

○戦闘での上手な立ち回り指南:
役割ごとの戦い方や、効率をアップするためのレベル順の戦術論
 こちらはカラーページを使ってのいしかわさんの記事です。「4版はヒャッハーだ」と4thCageで書いてあった内容を増補し、さらに人数別で役割分担の助言やパーティへの必須能力チェックリストまで(超重要!)
 そして防御役の動き方と挟撃の仕方、戦闘中に考えることについての指摘など、キャラクターの構築と合わせて、「わかると見違える」4thに置いて重要な戦闘教則指導です。

○DM向け実用情報:
技能チャレンジの上手な使い方と作り方、サンプル技能チャレンジなど
 この記事は僕が担当しました。
 以前日記とかでまとめようと思ってた内容をこちらに入れちゃった。
 基本的にはD&DIの技能チャレンジ記事を元に、とにかく具体的に技能チャレンジをデザインする、いかにデザインするとおもしろいかを示す記事となっています。
 サンプルは2つではありますが、リプレイ本編にも2つほど示してありますので、充分に皆さんのお役に立つ内容だと思ってます。
 
 実のところ、技能チャレンジについてはデザインに関する具体的な話と同時に、戦闘以外の状況を抽象的に処理することの意義や、それがどのように応用できるかという話をしたかったのですが、誌面が足りませんでした。
 技能チャレンジの運用はかなりいろいろなアプローチがとれておもしろいと思います。一つには、ガンドッグのTRSなどのように情報を公開した上で行なう遊び方、これはコマや進行ボードを使ってビジュアル化して遊ぶと言うのもいい感じ。
 そしてもう一つは、これまでのように質疑応答を通じて、適宜技能やパワーを使い問題を解決する、その中に技能チャレンジを入れ込むやり方です。最初の手がかりとして2つほど有用な技能とそれによるアプローチ方法は伝えるけれど、その先はPC達が状況を鑑み、自発的に技能やパワーの使用を行なって試行してゆく、フリースタイルな技能チャレンジ。

 DMGの記述を見るに、本来意図されている技能チャレンジのあり方は後者のようです。ただ、そのためには現状は記述形式も遊び方の提示もやや足りていない気がします。前者の公開式で遊んでいくのはわかりやすいんですが、時に公開された技能をこなすだけで満足し、自分から状況に対してアイデアを出してゆく姿勢を忘れちゃいそうで……。
 最初慣れるまでは前者、慣れてきたら後者というのがちょうど良いかと思います。

 話がずれましたが、このような実用記事満載の製品になってますので、皆様よろしくお買い上げくださいませ。

D&D第4版がよくわかる本II (ダンジョンズ&ドラゴンズ)

D&D第4版がよくわかる本II (ダンジョンズ&ドラゴンズ)