卓上戦諸録(D16)

D16の卓上ゲーム記録

ニコニコでプレイ動画!

 昨年、「中野ゲームショウ2009でD&D実況!?」

 と言う記事をアップして、当時は朝の10時から多くの方にご覧頂きました。
 で、あの内容がアーカイブされ、高画質、高音質、編集つきで現在ニコニコ動画で公開されております。

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 当日にご覧になれなかった方も、ご覧になった方も是非一回ご覧になってみて下さい。

 自分は半ば押しかけみたいなかたちでRebisさんのお手伝いにいったんですが、いざ実際はと言えば動画の通り、本当にいるだけでイニシアチブ管理とかちょっとしたルール検索くらい。
 そして、Rebisさんのマスタリングが上手だった。隣にいて正直「ああ、これは盗みたい、まねしたい」と思うコトしきり。

 具体的に言うと、初めての人をゲームに導入するにあたり、ほとんどゲーム用語やシステムの説明を行なわないまま、状況に呼び込んでゆき、適宜必要になったところで解説をしている。開始30分かそこらでセッションは始まってるんですよ。
 我が身を振返ってこれができていたか、否。どうしても、仕組みを理解して動いて貰いたくなって30分以上はキャラの説明をしてしまっている。
 けど、本当に初めての人はミニチュアを動かすこと、語りの中に呼び込まれること、怪物に直面することのほうがずっと鮮烈な体験になるし、この動画を見る電源系ゲームの人もそのはずなのです。

 ちなみに、遭遇はこの後3つほどあったんですが次第にキャラクターの性能を把握したみなさんは、最後には有機的に動けてました。
 あと、第二遭遇以降はちらっとでてたジオラマをフルに使った遭遇で、可能ならこっちを是非見せたかった……。いや、すごかったんですって。

 すごいといえば、実況のえどさん”&ふみいち、早川ティンさんたち。
 リアクションもさることながら、本当に楽しく、その楽しさがわかるようにプレイして頂いてます。やっぱり人の目を意識してのプレイングってあります。すごくナチュラルなように見えますが、ちょこちょこ顔出してる自分と比べて頂ければ、明らかに画面映え、わかりやすさが違うでしょ(笑)

 これまで、TRPGの分野ではTRPGは接触感染」という言い方がされてて、おもしろさを知って貰うには体験して貰うほか無い。というのが定説でした。
 でも何とかその雰囲気を知って貰おうと、リプレイという形式が広まったんですが、このリプレイと言う形式は読み物として、もしくは実際のセッションの副読本・解説的な位置付けも求められ、セッション自体の「和気藹々とした楽しさ」、「サイコロを振り、ミニチュアを動かすプリミティブな楽しさ」と言うのを充分に伝えるのはたいへんだったと思うのです。
 けれど上記の動画見て貰うとわかるんですが今回、マスターのRebisさん、実況のえどさん”&ふみいちさんによって、この一番困難だった「楽しさの雰囲気」を伝えうる映像が得られたんじゃないかなと思います。

 同日にニコニコには3.5版D&D、赤い手は滅びのしるしのリプレイ動画、アイドルinエルシアの最新もアップされてました。

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 あれもすばらしいデキで中身もおもしろいことこの上ないです。で、実況とアイマス動画で果たせる目的がきっぱり別になってますね。
 アイドルinエルシアの方は、D&Dというゲームのおもしろさをアイマスキャラがかみ砕き、体現し、視聴者を唸らせるような、やり込み人がじっくり見ておもしろい、TRPG一般に興味のある人がD&Dの特質に興味を持てるような動画になっている。

 一方実況動画は、その前の段階「そもそもTRPGってどんな風に楽しいのよ」というのを、予備知識なしで見せることができている。人は、サイコロ振って出目に笑って、ミニチュアみてスゲーって言って、それだけで休日に集まっちゃうんです。

 あと、これはニコニコの特性なんですが、コメント入れながら見るというのがとても大きいんですね。番台将棋を野次馬が見ながらあれこれ言っている。こういう状況なので、少しばかり画面でシンキングタイムに入っていたり、単体で説明が不足してても野次馬や、突発的解説者が楽しませてくれる。これ、プレイ風景や解説にとても適している形態だと思います。