星を撃つ英雄
改めまして。
D&D第四版、Webリプレイ。妖侠デイン流離譚。
最終回30レベルの冒険、後編がHJサイトにて掲載されました。
ダンジョンズ&ドラゴンズ日本語版公式ホームページ
D&D第4版、その神話級の冒険をお楽しみください。
これだけで紹介終わらせても良いんですが、せっかくなのでいくつか補足。
この企画のキモは二つほどあります。
1)デルヴ形式のセッションを知ってもらう。
2)オンラインセッションの現在を知ってもらう。
実のところ両方ともWoCが4版コンセプトの初期から行なっていたものですが、日本においてもこの二つのプレイ方式を知らせる、広めると言うことは重要だったと思います。
そして、TRPG.SNS(http://trpgsns.jp/openpne/web/)やmixi、Twitterでのオンセ募集の賑わいを見ると、その状況に少しは貢献できたのかな、とも思います。
1回の遊びに関わる時間を短くする。
一つの場所に集まらなくても良いようにする。
オンセ三倍則(オンセはオフセの3倍時間がかかる)ははっきりと過去のコトと言えるでしょう。
時間と空間の制約を超えて、TRPGを遊ぶことはできるのです。
そして、そのようにして遊ばれるセッションは決して通常の、生身で集まって4〜5時間遊ぶセッションの代替品などではない、紛うことなく濃密なセッションなのです。
この事実を提示できた。そう、誇りに思います。
もちろんこれは、DM一人で成し遂げられるコトではありません。
吉井さん、小太刀さん、天さん、瀬尾さん、桂さんといったPLの皆さんが全力で楽しんでくれたこと。
どどんとふという環境がたいたい竹流さんにより、これ以上ないほどに理想的な状況で提供されていたこと。
そして、セッション自体にこそ関わりはしませんでしたが、こちらのイメージを雄渾な筆致で描いてくれたチョモランさんのおかげです。
(そして、そもそもこの海のものとも山のものともつかぬ企画にゴーサインを出してくれたHJの担当者様のおかげです)
ちょっと書き足すと、どどんとふ、が無かったらこの企画そのものがだいぶ様相が変わったことでしょう。その場合はおそらく、WoCの提供するGameTable環境を使うことになったと思いますが、英語環境ということで、広くアピールするのは難しかったとおもいます。
デルヴ形式、についてははじめの頃はボードゲーム的に遊ぶと言う形でのアピールになりましたが、D&Dエンカウンターを経た今となっては、セッションを遭遇単位で遊ぶことにより、1回のセッション時間を短くして継続的にRPGを遊ぶ、という道を開くことができました。
少々口幅ったい言い方になりますが、仮に「21世紀のTRPGってどうなってるの?」と高校生の僕が訊ねたならば、僕はこのリプレイを読ませるでしょう。
ネット技術の恩恵。
オープンソフトウェアという知財のあり方とその恩恵。
そしてなにより、30年を経て洗練されてきたTRPGの遊び方、システム。
それを磨いてきた、プロフェッショナルのプレイング。
それを見せることができると思うからです。
ですので、もしも身近でTRPGに興味を持って居る人がいたら、もう一度遊ぼうかと思っている人がいたら、「今はこんな風にも遊んでいるよ」とこのシリーズを勧めてみてください。
よろしくお願いします。