古典落語 志ん生集
落ち研にいた友人の影響もあって、落語を時折聴く。
それ以前にもいくつか、父が入院したときとかに人からもらったテープを聴くことはあったのだけど。ちなみに、3代目金馬の「居酒屋」、5代目小さんの「子別れ」、「三軒長屋」とか。
友人が薦めてくれたのは立川流のホープ立川志らくで、落語のイメージががらりと変わったのもこの人の語り口の軽妙さによる。で、本屋で「全身落語家読本」ISBN:410600593Xに大興奮。これまで単に聞いていた落語をより楽しく聞くということができるようになった。
本当なら寄席とかにももっと行って話を聞きたいとは思うのだけど、先立つものが無いのとそもそも定席が無かったものだから、とりあえず活字でお茶を濁していた。
そりゃ、語ってナンボ聞いてナンボってのが落語なんだけど。とりあえず聞く話がわかるように内容を知っておくだけでもいいかなと思ったもので。けれど、やっぱり話の内容をつかむ以上の物にはならなくてまぁこんなものかと思っていたのですけど。
この本は違った。
- 作者: 古今亭志ん生,飯島友治
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1989/09
- メディア: 文庫
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これはもしかしたら、友人から借りたCDで「火焔太鼓」、「黄金餅」をヘビーリピートしていたせいなのかもしれないのだけど、志ん生の声が聞こえてくる。自分のなかでの記憶再現、再構成能力を導いてくれる書き起こしッぷりだ。
ほかの噺家の書き起こしもこうなるのかなぁ。