卓上戦諸録(D16)

D16の卓上ゲーム記録

World Largest Dungeon

 ある日の我が家。
「あのー、奥さん。相談事が。今月のアマゾン発注審査を」
「にまんごせんえんって額はどっから出てきたのかなー」
「ご確認を、とりあえず」

無敵看板娘 10 (少年チャンピオン・コミックス)

無敵看板娘 10 (少年チャンピオン・コミックス)


女子高生 6 (アクションコミックス)

女子高生 6 (アクションコミックス)


「これはおっけーっす」
「(OKなのか)スクールランブルの続きはそっちでいいんだよね」
カオシックルーン 7 (少年チャンピオン・コミックス)

カオシックルーン 7 (少年チャンピオン・コミックス)

はとりあえず我慢します」
「これでもまだ千円くらいだけど、残りは?」
「(恐る恐る)業務上の参考資料で」
Libris Mortis: The Book of Undead (D&D Supplement)

Libris Mortis: The Book of Undead (D&D Supplement)


Races of Stone: Dungeons & Dragons Rules Supplement (D&D Supplement)

Races of Stone: Dungeons & Dragons Rules Supplement (D&D Supplement)


「ほんとに必要なんだよね、ほ・ん・と・に?」
「は、ボカブに誓って。ドワーフとかアンデッドとか萌えるっつか燃えるっしょ」
「いや、あたしのキャラに関係ないし」
「ですから仕事上必要になるし」
「本棚場所無いでしょー。むー」
「いや、だいじょぶ。『空手バカ一代』売るから。マン喫でよめるし」
「これでも6千円くらいだよ、残りは?」
「ちょっと値が張るんだけど、3.5の『プレイヤーズ・ハンドブック』がエラッタ適用されて新しく出るんだよね」
Special Edition Player's Handbook: Dungeons & Dragons Core Rulebook (D&D Core Rulebook)

Special Edition Player's Handbook: Dungeons & Dragons Core Rulebook (D&D Core Rulebook)


「高っ!何でこんなにするの?」
「いや、記念版で皮製豪華箔押し表紙、ほら渋いっしょ。呪文の書っぽいよねー」
「だめ、エラッタすり出して今のに貼り付けておきなさい」
「えー、ここ逃したらいつ買えるかわかんないんだよー」
「必要なの?」
「あー、あったらウケが取れるかなって。後ほら、飾りにもなるし」
「(手近にある本をおもむろにつかんで振り下ろす)武器にもなるね」
「いたいいたいいたい。やめてとめてやめてとめて」
「海外RPGはハードカバーで重くて角が尖ってるからいいねー、で、7千円。残りの一万円近くは?」
Worlds Largest Dungeon (D20)

Worlds Largest Dungeon (D20)


「これ。すごいよ、RPGの金字塔。840ページ、総地図数100、ほとんどすべてのモンスターが出てくるダンジョンシナリオで、ポスターマップ広げると4畳半が埋まる代物。多分歴史上最大のダンジョン!D&Dゲーマーなら絶対遊ばなきゃ。1レベルから20レベルまで対応できるし!」
「だめ」
「いやそんな」
「駄目」
イエサブで地図見て、想像攻略してなさい『あー今日はここまで進んだ』とか『ラストモンスターはやだなぁ』とか」
「そんなサックスみてる切ない少年みたいな」
「おんなじですっ!大体プレイできるの!」
「へ?」
「Aquillaキャンペーンのラストはいいとして、「渡る世間は竜ばかり」キャンペーンもあるでしょ。3.5のための出稽古もあるっていってたじゃない。で、仕事もあって。いつ遊ぶの?」
「いや、そりゃ遊ぶさ」
「本棚にあるサタスペとかローズ・トゥ・ロードとかぜんぜん遊んでいないんじゃ」
「いやまぁその」
「誰か、ほかに買っている人いるんでしょ、どうせ。遊ばせてもらいなさいっ」
「いや、人んとこでRPGするといつもアクシデント起こるからやなの。復活の呪文間違えたり、ディスクシステムが止まったり。それに、みんな買ってるし」
「よそはよそ、うちはうち!」
「わーん」

 まぁ、行ってることは正しいんですけどね。
 ホント、もう少し安くならないかしらん>World Largest Dungeon