卓上戦諸録(D16)

D16の卓上ゲーム記録

SIMPLE2000シリーズ Vol.31 THE 地球防衛軍

SIMPLE2000シリーズ Vol.31 THE 地球防衛軍

SIMPLE2000シリーズ Vol.31 THE 地球防衛軍


 末夜先輩に勧められて購入。ここのソフトハウスが作成したギガンティックドライブというゲームとほぼ同じエンジンを使っているらしい。
ギガンティックドライブ

ギガンティックドライブ


 ギガンティックドライブでえらく楽しかったのが、ポリゴンでできた町並みをどこまでも壊せることだったり、巨大生物をキャラクターの視点でビルの谷間から見上げたり、ロボの肩に乗ったりすることだった。
 地球防衛軍では巨大ロボはなくってワンマンアーミーとして襲いくるベムをひたすら撃って撃って撃ちまくる。
 これが、すっげーんですよ。
 バランスは爽快で、行き詰ることがあっても武器の相性や位置取り、作戦である程度は克服できる。やりがいあります。あと、相変わらず建物はがんがん壊せるし、壊した建物の被害で良心を痛める必要もないので、
「とりあえず、ビルの陰にかくれて火炎を回避。のちにロケットでビルを破壊して敵の背後から不意打ち」なんてこともやりたい放題。
 操作とか、カメラ視点とかはもう少し作りこんでもよいのかもしれないけれど、楽しみ方のスタンスからすれば充分。
 けどね、本当にすごいのはシステム周りじゃないんですよ。
 
 これ作った人たちは、モンスターものの“絵”ってのがすごくわかってると思うんですね。
 とにかく、モンスター映画のカットがあちこちで再現されちゃうんです。フツーに遊んでるだけで。ところどころデモもあるけれど、そうしたデモはまた身もだえするくらいにたまらない。やっぱり歩行戦車や怪獣はビルの谷間を歩いてほしいし、海岸を埋め尽くす甲殻類の群れは火炎放射器で掃射したい。タワーの頂部に蟲が救ったり、空一面を円盤が覆ったり(『敵が多すぎて、空が青く見えない!敵が七分で空が三分だ!』)、ビルの隙間に逃げ込んだらさかさまに降りてくる蟲に噛まれたり。
 これらすべてを一兵士の目で見つつ、それぞれに特色ある武器で立ち向かう。
 この武器がまた楽しくって、榴弾などの爆発系だと爆風で雑魚が飛んでビルの上に引っかかったりすらすることも。
 しかも、胃にもたれない進行で1つのシナリオは5分かそこらで終わります。こちらが逃げ回ったりして長引くこともありますが、大体はあっさりやられるか、ずたぼろになって勝ちます。
 む、こうしてみると若干食い足りないかなと思ったシステムも、プレイに対する敷居を下げてるんでなるべくしてなったのかな?
 残念なところを幾つかあげるとしたら、ビルの上に乗れないことでしょうか。建造物の中には入れなくてもいいとは思うんだけど。ギガンティックドライブではジャンプ装置によってビルの上から敵を見下ろして戦ったりできたので。
 これが2000円なら買いだよな。