卓上戦諸録(D16)

D16の卓上ゲーム記録

Tiralの結果が示したもの

 今回のTrialの結果はそれを如実に示している。
 あえて言わせてもらえば、1位、2位をとったプレイグループ、A.D.D.A.さんと龍駆亭の皆さんは“緻密かつ網羅的なルール理解”とか“穴の無いキャラ構築”とはかけ離れているプレイグループだったと思う。
 だが、“単位時間当たりの問題解決能力”は高かった。DM陣のだれもが“最後までいけるんかなぁ”と思っていたシナリオで最後まで行き、目的を果たした。直接、プレイを目にすることはできなかったので伝聞からの判断だが、おそらく、

  1. とりあえず、自分が理解できるキャラクターを使い、ルールの確認などは行なわない(SubDMから指摘があれば従う)。つまり、“ルールに使われない”ゲームスタイル。
  2. メタ情報(PL知識)などで悩むことをしない“キャラクターとして悩む必要が無いなら悩まない”。
  3. プレイグループ内での意思疎通が円滑。

 これらによって話を進めて行ったのではないだろうか(かなり推測入ってるので鵜呑みは禁止。あと識者の補足求む)。
 これはパワー・ゲーム的には穴が多い遊び方になるのかもしれないけど、ことストーリーに飛び込み、問題を解決するという立場にとってみればうなずけるやり方だ。
 
#いや、普段からそうやって遊んでいるだけなのかもしれないけど。
 
 そして、Trialのシナリオの点数配分はまさにそこ、“問題解決によって点数がはいる”配分になっていた。個々の遭遇をこなすことは手段に他ならず、冒険者たるもの“今、何のために険を冒しているのか”を常時念頭に置くべきだという考えが製作者側にあったのだろう(D16は製作には噛んでませんので推測)。
 
 じつのところ、まとめをここに置くような結論は僕の中でまだ出ていない。
 ただ、この競技的なプレイで見えてくるものは、決して何かすばらしく新しいものではないのでは無いだろうかという気はしている。それは多分、漠然と考えていた各人の、“D&Dのおもしろさ”について再確認したものでは無いだろうか。
 けど、具体例を踏み台に、その漠然とした“おもしろさ”、“展開への希望”を形にできる。そういうきっかけになるイベントだったと僕は考える。
 
 つーわけで、次につながるように微力ながらお手伝いさせていただきます。
 声かけてくれて感謝>とーちゃんさん、えでぃさん