卓上戦諸録(D16)

D16の卓上ゲーム記録

百聞は一見にしかず

 
 あらかじめ断っておくと、このエントリはかなり第三者視点を欠くので、そのつもりで。
 
 本当にひょんなことでお知り合いになり、2度ほどセッションをして、ちょくちょくメッセンジャーで声をかけてもらっている方がいる。放蕩オペラハウスというサイトの主催(っていう言い方で良いんでしょうかね)、ワダツミさんである。
 
 この方、おそらくは3〜4年くらい前からD&D3.5版に嵌った。
 ド嵌りした。
 大人げないくらいにド嵌りした。しかも、本場スタイルの、アメ車のようなスタイルに嵌った。
 
 つまり、それは趣味人の道であり、フィギュアとジオラマでダンジョンを作って、ゲームに登場するあらゆるモンスターはミニチュアを用意、国内の住宅事情を思えば妻帯者にはとてもマネのできない規模で趣味を完遂した。ドワーヴン・フォージのジオラマなどは確かに洋物に頼るほか無いが、それ以外のミニチュアについて言えば食玩その他で日本は偉いことになっているので、総合的な立体D&Dゲーミング・クオリティ(なんじゃそら)は凄いことになっていると思われる。
 で、この方が自サイトでちょくちょくD&D関連のお話をしていて、それがもう楽しそうで楽しそうで。

放蕩TRPG部

そのプレイ風景
http://www.h-opera.com/trpg/e008.html
http://www.h-opera.com/trpg/g001.html
 
 で、思ったこと。「これは問答無用でおもしろそうとわかるよなぁ」ということ。
 大人が本気出してミニチュアで怪物退治冒険ゲームをやってる絵である。心引かれない男の子が居るだろうか。
 つい紙飛行機を折ってしまうように、鉄道模型に張り付いて眺めずには居られないように。
 各種論考や技術論、紹介の手法を軽く飛び越す、
 「D&Dってこんな遊び」「楽しそうだろ!」という無言にしてこれ以上ないくらい雄弁なメッセージ。
 
 「D&Dってなんなのさ?」といぶかしげに尋ねられたら、黙ってこのサイトのプレイ風景を見せればいい。そう、思う。
 ファンタジーがダメでも、シミュレーションがダメでも、そもそもアナログゲームがダメであっても、「こういう楽しみがあってはまっている人がいる」と言うことは理解できるだろう。それは特定のスポーツには興味が無くても、すばらしいプレイをPVで見たりすれば、そういうものがあると理解できるようなものだ。
 
 もちろん、D&Dのおもしろさはミニチュアにのみあるわけじゃない。けど、物語を作っていく楽しみやPC達の冒険行を追体験する楽しみはプレイして初めてわかるものであり、外部からはわかりにくい。
 たとえば、初めてD&Dに触れた人が、その後D&Dを遊ばなかったとしても、こうした光景を見ていれば「ああ、あんなゲーム」とイメージできる。そのイメージは一面的なものかも知れないけれど、明らかにD&Dの楽しみの1つであり、「なにかわからないけど、集まってサイコロを振る遊び」に比べれば、遙かにD&Dの実像に近いイメージを残せる。この効果は、とても大きい。
 
 確かにわかってもらうためには一緒にゲームをしてもらうのが一番だ。けれど、4時間のセッションで4〜5人しか相手できない状況は、「ちょっと興味を持った人」にはヘヴィに過ぎる。空気だけ知ってみたいとか、雰囲気だけでも知りたいって言う人は間違いなく、いる。
 そんな人たちのために、実セッションの外、アピールする方法、楽しさを伝える方法としてこういう「目でわかって楽しい」プレイレポートは優れてる。ちょっと悔しいけど、リプレイよりも遙かに優れてる。
 と言うわけで、ここをごらんの皆さんで職場の友人やお知り合いに「D&Dってどんなゲーム?」と尋ねられたら、こういうサイトを紹介すればいいと思うよ。

追記:
 このエントリ、最初ミクシィの方で上げたんですが、そこでさらにマイミクのほえほえさんから紹介していただいたのがこちら。

初心者の初心者による初心者のためのD&Dの会in東京 - PlayReport/ScourgeOfTheHowlingHorde-1(216)

初心者の初心者による初心者のためのD&Dの会in東京 で遊ばれている216さんが件のサイトにアップしているプレイ風景です。鬼哭き穴のネタバレを含みますが画像処理されたプレイ風景がとっても見やすいですね。
 そう言えば、3版最初期にも田中としひささんのサイトでミニチュアつかったプレイレポートがありましたっけ。