卓上戦諸録(D16)

D16の卓上ゲーム記録

D&D第4版がよくわかる本III、発売!

 12月は月刊D&Dのラッシュとなってまして、『信仰の書』と『D&D第4版がよくわかる本III』が月頭に。そして、月末には『モンスター・マニュアル?』とエベロンの冒険シナリオ『失われし王冠を求めて』がでます。
 で、『D&Dがよくわかる本III』です。
 グレイ達の冒険がクライマックスを迎え、その出生の謎が明かされて結末へ雪崩れ込みます。
 
 自分は本当に運に恵まれていまして、『若獅子の戦賦』にて井上純弌さん、田中天さんというスターと一緒に仕事をさせてもらい、CD:SPEのいしかわさんにトーチ・ポートとルールのフォローを、そして編集のアサコさんにまっとうな主役をやっていただきました。なんという恵まれた環境だったのかと、つくづく思います。
 海燕の冒険もそうでした。
 引き続きお力を借りた田中天さん、編集のアサコさんに加え、桂節がとどまることを知らない桂令夫先輩、猛々しいものも優美なキャラも見事に描き出してくれた戸橋ことみさん。そして、見事にレイフというキャラクターで物語を締めてくれた小太刀右京さん。
 
 メンバーに恵まれすぎて、自分がすごい上手なマスターなのかと勘違いするくらいです。
 実際にHJコンの冒険シナリオを作ってテストプレイすると、その穴の多さに愕然とし、改めてDMがわの説明の抜けや動機の不備をPL側からさりげなく、ときには適切にフォローしてくれていた小太刀、田中、桂、アサコの経験者4人に感謝です。
 そして、もう1人。サブマスとして、4版ルールの生き字引を務めてくれた塚田。彼がいたおかげでモンスターがクレバーに動き、結果としてPC達が死にそうになったりもしましたが生きてるからOKでしょう。それと同じくらいに適切なアドバイスで生存できてるわけですし♪
 
 さて、もちろんこの本は良くわかる本ですので、よくわかる本IIでも好評だったクラス・種族ガイド、各種プレイング・ガイドもすばらしいデキです。
 クラス・種族について『プレイヤーズ・ハンドブック2』クラスと種族、そしてエベロンやフォーゴトンレルムのクラス種族についても言及し、その基本的な性能・使い方の解説があります。これを読むと読まないとで、セッションの生存率やキャラクターの個性の付け方に大きな差が出るでしょう。『プレイヤーズ・ハンドブック2』を上手く使うために、必須と言って過言ではありません。ライターは前回に引き続き、翻訳チームの塚田与志也です。
 
 4版で遊ぶとき、じつはちょっとしたノウハウがあるととてもスムーズにセッションが進行します。慣れてるプレイグループとそうでないプレイグループとでは戦闘のリズムや進行が全然違い、同じ遭遇でも楽しさが全く違ってきます。そのあたりのノウハウが今回冒頭にまとめられています。記事はHJのサイトにてキャラクター列伝を執筆している小野隆介さん。百円ショップで手に入る品物を使うことで、セッションが劇的に早くおもしろくなります。是非試して見てください。
 
 で、それに関連してセッション運営について私D16がやはり記事を書きました。
 4版環境で見受けられる「駄目な雰囲気」がなぜ生じるか。一言で言うなら、「セッション運営をDMにだけ任しちゃダメだよ」なんですが、そのためのノウハウをまとめてあります。巻頭の小野さんの記事とあわせて実行していただければ、きっとおもしろさの質が変わってきます。
 で、あとからDMG2にほぼ同内容の記事があって笑った。

 と言うわけで、看板に偽りなしの『D&D第4版がよくわかる本III』。ありがたいことに12月10日現在、まだamazonのロールプレイングゲーム分野では1位らしいですよ!*1 是非手にとって見て下さい。

ダンジョンズ&ドラゴンズ第4版がよくわかる本III (ダンジョンズ&ドラゴンズ)

ダンジョンズ&ドラゴンズ第4版がよくわかる本III (ダンジョンズ&ドラゴンズ)

 

 追記:12/10の11:30AM、“冥土へ誘うものアイリ”に負けた……。

*1:とはいえ、一般なリプレイのジャンルとは別なので意味があるのかどうかは何ともわからないんですけどねー