Deities and Demigodsと<A Href="http://blog.seesaa.jp/tb/1591805" Target="_blank">Aquillaキャンペーン</A>
たきのはらさんのプレイレポートがついに最新まできてところどころ注釈をつけてるうちに必要になったルールブックが見つからない。
Deities and Demigods: Dungeons & Dragons Rulebook (D&D Rules Expansion)
- 作者: Skip Williams,Rich Redman,James Wyatt
- 出版社/メーカー: Wizards of the Coast
- 発売日: 2002/04
- メディア: ハードカバー
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このルールブック、文字通り神様関係のルールで神様のゲーム上のデータとか特殊な能力とか説明とかが載ってる非常に愚かしい本である。数あるD&Dのソースブックの中でもプレイヤが必要としないという点ではトップクラスである。
#時に、神様と殴りあうために必要というトンでもないPCもいるけど。
初期に出たのでルール的な穴も各所にあるが、それでもワールド自作派のDMには非常に参考になる。役に立つとは言わない、参考になるのだ。
具体例を自分とこのキャンペーンに合ったケースであげてみる。
現在進行中のキャンペーンでは、
1.神格になるための方法
2.神格を殺すための方法
が、キャンペーンの肝となっている。つまり、悪役が神様になろうとしたり、今は力を失っている神格がもう一度かつての力を取り戻そうとしてたりするのだ。ファンタジーゲームでは非常によくあるケースだろう。PCの目的はそれに対抗することであり、場合によっては神格を殺す方法も模索する。
神格は殺せるのか?
まず、この問いがある。そしてその問いに対する答えは、「可能」だ。
具体的にはD&Dの神格は自分の本拠地たる次元界で殺されるor破壊されたなら、殺される。自力で復活はできない。もちろん、それが可能であればという但し書きが着くが、およそD&Dにおいて、HPとアーマークラスと能力値が記されていれば、すべての存在は破壊しうる。不可能ではない。
だからといって、D&Dの神格がほかのゲームや世界のそうした存在に比べて死にやすいかといえばそんなことはない。間違いなく、神格を殺すことは現実的には不可能に近い。
けれど、その方法を考えることはできるし、方法を考えたならばその方法において定命のクリーチャーやNPC、さらにはPCがどのように働きかけられるかを想像できる。
そして、想像ができれば、PCたちがしなければならないこと、NPCが企むことを導き、冒険とすることができる。
DMだけではない。
PCたちだって悪神に対抗するすべをDMから与えられるクエスト任せにせず、自分たちで想像しDMに働きかけることができる。
神殺しのアーティファクトはないか、仇敵の神格を復活させれば力になってくれるのではないか。いっそ、この場は逃れ臥薪嘗胆してパーティが平均レベル80程度になった時点で逆襲してもいいかもしれない。その頃なら、勝てるかも……などなど。もちろん、マスターは復活をくい止めるための特別なクエストをすでに準備しているかもしれないし、次のシナリオで神殺しの魔剣が手に入るのかもしれない。それならそれでいいだろう。
世界観において、PCの手が届かないところはあってもかまわない。
確かに神を殺す方法はあるかもしれないけれど、個々のDMがそのやり方に従うか否かは別問題だし、背景世界にそれほど大きな影響を与えることなのだから、やはりDMによるイベントシーンになってしまっても当然だろう。
けれど、その気になったら、DMとPCがその気になったら。
キャンペーン世界を根本から変えるような行動だってとることができる、そしてその結果何が起きるのか、このサプリは指針を示してくれている。
無駄と笑うことなかれ、これまでPCが神格に引導を渡すことになるシナリオは間違いなく幾つかはあるのだから。オルクスとか、The Primeとか。
#おかげでそのたびにえらいことが起きているのだけど。
っかしいなぁ、どこに行ったかなぁ。