卓上戦諸録(D16)

D16の卓上ゲーム記録

映画「ダンジョン&ドラゴン」

 いろんな人がいろんな風に見ているのでとりあえず捕捉。

ゲームの視点から見たダンジョン&ドラゴンという映画▼友達みんなで集まってゲームをしている感じが溢れている面白いゲーム映画でした。風呂敷を広げすぎてグダグダになるところや、うっかり強力なモンスターや道具を出してしまうところ、キャラクターの出番がまちまちになるようなところ、ダンジョンマスター(ゲームの進行役)が操作しているキャラクターがしゃしゃり出てシナリオを終わらせてしまうようなところが実に初々しく、また自分でもよくやってしまうのでいろいろな意味で笑いながら見ることができました。パーティのバランスがあまりよくないところは自宅でキャラクターを作ってきて、集まった時にみんなで見せ合ってびっくりといったところでしょう。

 いや、そのメタ解釈は多分過大評価だと思うんですが。

ダンジョン&ドラゴン」▼そうだねー!ゲームの>「ダンジョンズ&ドラゴンズ」とは全くの別物だよねーー!!▼・・・と自分に暗示をかけたくなったのは私だけではないはず!!!!▼違う意味で期待を裏切らなかったが、裏切って欲しかった・・・

 まったくで。ところで後半で魔法の粉に関して述べられてますが、公式誌Dragonに載った映画記事によるとあれはマジックアイテムだそうで。ちなみにジブリールの杖もデータとして乗ってて「使うときはキャンペーン世界のバランスを良く考えて」と控えめなコメントがしてありました。

残念ながらダンジョン&ドラゴンは日本で公開されています。劇場公開時に見に行ったからよぉく憶えています。その上で僭越ながら警告させていただきますが、 期待しちゃいけません。 元のD&Dに思い入れがある場合、一人で見ると死にたくなる危険があります。 酒でも飲みながらだらだら見ないとやってられません。  知っている人がニヤリとできる映画であったならまだ幸せだったでしょう。ルールを再現していると言えるのは……「高レベルキャラクターも落下ダメージで死ぬ」とか……かなあ(目を逸らしつつ)。魔法を使うときにマテリアルコンポーネント袋を使ってる、というのもあった気はする。いや、ごめんなさい。あまり先入観を与えるのもよくないですね。うん。嘘だから! ビホルダーも出るから!*4 楽しんでください!(貼りついたような笑顔で)

 まぁ、これがリアルタイムで見てさらにそれなりに思い入れのある人の共通したコメントとなるのではないでしょうか。

やっぱり見なかったことにする。

 評判だけではわからないことありますからね。

ビホルダー*1も出てくる元祖ファンタジー映画。 みんな見よう*2。 善の女王様は『アメリカン・ビューティー』でカイザーソゼ*3ことケビン・スペイシーの娘役*4だったような。 メディアミックスとかで搾り取れる限界をとっくに越えていることにあえて目を背けた意欲作です。 続編が出ると聞きましたが、何というかどんどん手詰まりになっていく過程を見せられている気が。 ■ 見た 00:05 見てしまいました。 改めてこれは酷いですね。 ソード・アンド・ソーサリーからウィアードやキンキーな要素を徹底的に濾過してテーマパークのようにした挙句がこのファンタジー超大作ですか。 要はもう色々な意味で脱け殻なのだろうなと思います。

 何でこの映像化にWoCが何も言わなかったんだろうなと言う気がしますが。土下座衛門が可愛そうだ。

▼金曜ロードショーで、映画「ダンジョンズ&ドラゴンズ」を見ました。▼評判は散々だったこの映画だけど、見てみるとけっこう面白かったです。貶す人は、何がそんなに気にくわなかったのだろうか?▼本格ファンタジーとか言われると、絶対違う! のは、間違いないけどね。▼あのB級さとか陳腐さを、皮肉では無く本気で楽しめる人ならば、けっこう良い映画と思えるはずです。▼シュワちゃんコナンの2作目と、同程度には僕は楽しめたけどね。

 尋常な反応はこんな感じでしょう。期待したり、D&Dと言うことを考えなければべつに貶すほどの作品でもないかもしれません。世の中には銀河伝説クルールとかありますし。
 
 でもですね、
 

で、映画の中身ですが………。 日本で言えば「春休み!○○戦隊ナニスンジャー!」って所なのかな?この映画は。 大人が観て楽しめるものじゃなかったっぽいです。 いや、エンターテインメント性は高かったと思うんだけど、 いかんせん幼稚すぎだ。 D&D自体が幼稚なものなんだろうか?戦隊モノくらいに。 ロードオブやハリポタと比べるにはちょっとかわいそうという。 でもまあゲーム好きなら大人でもギリギリ鑑賞に耐えるでしょう。 D&Dを全く知らない人には多分薦められない。

 
 と言う風に見る人もいるわけで。で、その感想は作品自体に対して多分かなり正しい。その上でそこからD&Dに関して連想が広がるかと思うとむずがゆいわけで。
 そんなむず痒さなど、単にファンの世迷いごとに過ぎないってのはわかってるつもりなんですが。
 
 僕らが相対したドラゴンはあんなものじゃなかったし。
 ドワーフはもっと頼りになっていたし。
 ダンジョンはもっと広かったし。
 
 ねぇ。