卓上戦諸録(D16)

D16の卓上ゲーム記録

《あやし谷》の七人衆。“両頭蛇”

 両頭蛇のアンフィ:男性、ユアンティ・ハーフブラッド、ファイター4/モンク4;脅威度15;中型サイズの人怪;HD7d8+4d10+4d8+30;hp106;イニシアチブ+5;速度40フィート;AC27(接触23、立ちすくみ22);攻撃+19/+14/+9近接(1d10+3、素手打撃)または+17/+17/+12/+7(1d10+3、連打)または+19/+19(噛みつき×2、1d4+3および“毒”);特殊攻撃 “気”打撃(魔法)、擬似呪文能力、酸の生成、毒、朦朧化攻撃(9回/日;難易度21)、連打;特殊能力 暗視60フィート、鋭敏嗅覚、カメレオン能力、呪文抵抗22、ディテクト・ポイズン、浮身(20フィート)、不動心、別形態、身かわし;属性 秩序にして悪;セーヴ 頑健+12、反応+15、意志+17;【筋】16、【敏】20、【耐】14、【知】18、【判】24、【魅】16
 技能と特技:〈威圧〉+8、〈隠れ身〉+15、〈軽業〉+23〈聞き耳〉+17、〈騎乗〉+12、〈視認〉+15、〈真意看破〉+7、〈精神集中〉+12、〈脱出術〉+17、〈知識:地理〉+10、〈跳躍〉+15、〈変装〉+13;《足払い強化》、《鋭敏感覚》^B、《回避》、《かわし投げ》、《攻防一体》、《弱体化の点穴》、《素手攻撃強化》^B、《能力熟練:朦朧化打撃》、《武器の妙技》、《迎え討ち》^B、《無視界戦闘》^B、《朦朧化打撃》^B、《朦朧化打撃回数追加》

 擬似呪文能力:3回/日――アニマル・トランス(難易度15)、エンタングル(難易度14)、コーズ・フィアー(難易度14);1回/日――サジェスチョン(難易度16)、ディーパー・ダークネスニュートラライズ・ポイズン(難易度17)。術者レベル8レベル。このセーヴ難易度は【魅力】修正値に基づいて算出されている。
 酸の生成(擬呪):ユアンティ・ハーフブラッドはその体から酸を生成するサイオニック能力を持っており、噛みつき攻撃を含む、次に接触したクリーチャーに対して3d6ポイントの[酸]ダメージを与える。もしもこの能力を使用しているユアンティが組みついていたり、押さえこみにあるのなら、そのつかみは5d6ポイントの[酸]ダメージを与える。この酸はユアンティの体を離れると不活性となる。また、ユアンティはこの効果に対して完全耐性を持つ。
 毒(変則):致傷型、頑健・難易度19、初期ダメージ=1d6【耐】、予後ダメージ=1d6【耐】。このセーヴ難易度は【耐久力】修正値に基づいて算出されている。
 蛇の腕(変則):このユアンティは人間の頭部を持つが、その腕が両方とも蛇となっている(噛みつき攻撃を1回ではなく2回行なう。ダメージは1d4+3に加えて“毒”)。
 カメレオン能力(擬呪):ユアンティ・ハーフブラッドはサイオニック能力によりその体と装備品の色を変え、周囲に溶け込むことができる。これにより〈隠れ身〉判定に+10の状況ボーナスを得る。
 ディテクト・ポイズン(擬呪):すべてのユアンティはサイオニック能力として、ディテクト・ポイズン(術者レベル6)を呪文と同等として使用できる。
 不動心:モンクは心術の系統に属する呪文や効果に対してセーヴィング・スローに+2ボーナスのボーナスを得る。
 別形態(擬呪):すべてのユアンティはサイオニック能力として、超小型〜大型のヴァイパー(『モンスター・マニュアル』の『スネーク』の項を参照)の形態をとることができる。この能力はポリモーフの呪文(術者レベル19)に類似しているが、形態を変えることによってヒット・ポイントを回復することはなく、ヴァイパーの形態しかとることができない。ユアンティはその肉体武器(あるならば)を失い、自分がとったヴァイパー形態の肉体武器を得る。そのユアンティ自身が毒のある噛みつき攻撃を行なえる場合、本人の毒とヴァイパーの毒のうち、どちらか強力な方を用いることができる。 技能:*カメレオン能力を使用しているユアンティ・ハーフブラッドはその〈隠れ身〉判定に+10の状況ボーナスを得る。
 所持品:モンクス・ベルト

 所持金は確か12LVのNPC相当。

「そのぼろをまとった老人は、手に包帯を巻きつけている。疫病にでもかかったのか、手には指が無く、いびつな掌で船の櫓にしがみついている。
 君達が近づくと、老人はすっと船の上で軽く重心を落とし、滑らかに構えを取った。片方の肘に一方の腕をそえ、掌は鎌首をもたげる蛇をかたどる。と、白煙を上げて包帯が焼けてゆく、そして蛇形を象った掌からちろちろと細長い舌が踊った。
 いかなる修練の技か、老人の双腕は毒蛇の顎に変性していた。牙からは毒液が滴り、さらに流れる涎が船底におち、じゅう、と音を立てた。
 強酸であった」

コンセプト
「ユアンティの蛇拳使いってカッコよくね?」という、厨房丸出しなキャラクタ。ユアンティは種族的に【知力】、【判断力】、【魅力】が高いのでモンクでいけると判断。外皮ボーナスもあって高ACなので、『戦士大全』の《かわし投げ》をメインに作る。
 殴ってきた相手の戦力をその場で奪いたかったので、《朦朧化打撃》も強化。《朦朧化打撃回数追加》と《能力熟練》(『モンスター・マニュアル』の特技)で朦朧化打撃の回数と難易度を上げている。実のところ《弱体化の点穴》は相手を朦朧化させる必要はないので、《苦痛の点穴》や《朦朧化連撃》でもよかったかも。
 《弱体化の点穴》はセーヴなしで相手の【筋力】に−6ペナルティ。中レベルPC相手には結構いやらしいかもしれない。
 普段は素手打撃(多分、閉じた蛇の口を貫手とし、相手を撃っているのだろう)でダメージを与える。モンクス・ベルトのおかげで素手ダメージが上がっている(モンク9レベル相当)。人怪、ファイターとクラスをとっているせいでモンクの姿の割りには基本攻撃ボーナスが高い(+14)。蛇腕の噛みつきではラウンド2回の攻撃になってしまう(そのかわり毒が入る)ので、噛みつきは《かわし投げ》から派生した足払いの“決め”に使った。倒れた相手の喉に噛みつくさまを想像していただきたい。
 強いかどうかは微妙。足払いはいずれ【筋力】勝負なのだ。