卓上戦諸録(D16)

D16の卓上ゲーム記録

若獅子の戦賦 雷鳴山編

 物語ってのは、実のところ続けるのが一番楽で、締めくくるのが大変だったりします。
 この物語も、最終話は大変でした。
ダンジョンズ&ドラゴンズ日本語版公式ホームページ
 若獅子の戦賦、最終巻です。
 

 ラストの冒険は15レベル、大全2周目(勇者、無頼、魔導師)も使用し、現在の日本語環境でできる高レベル冒険の様子を垣間見せることはできたと思います*1
 ちょっと残念なのは、4版で特定の呪文や能力のバランスが変更されたせいで、D&Dジェネリックな高レベル冒険とは言い難くなってることでしょうか。クラシックから3.X版ではよくある冒険の姿だったんですけどね、今回みたいな話。
 キャンペーンを通じた印象とか感想は本文の後書きに書きましたので、ここでは見所を。

○公式ページのゲーム風景画像はその通りです。ええ、ようやくダンジョンでドラゴンです。赤の超大型。
○与ダメージ量がとんでもないことになってます(彼我共に)。きわどいバランスというか傾いたまま駆け抜けたって感じ。
○エアハルトはヒロイン的位置から脱却! できたと思う。
○リューマ(http://www.hobbyjapan.co.jp/dd/news/replay_news/pc01.htm)のグレートソード(+1ホーリィ ・ヴィシャス ・"イーヴル・アウトサイダー"ベイン大型グレートソード)は能力値強化や特技の影響で基本が5d6+174d6+17(7/16修正、大型グレソが3d6でヴィシャスで+2d6ですた)ダメージ。対デーモンではさらに+4d6+2、これに剛力招来で【筋力】+8ですって。あと、《ロビラーの大博打》という男特技まで。
○ガンボルト(http://www.hobbyjapan.co.jp/dd/news/replay_news/pc02.htm)ですが、なんでこんな姿になっているかは本編のお楽しみ。特に胴体中央部にあるものとか。
○ノトス(http://www.hobbyjapan.co.jp/dd/news/replay_news/pc03.htm)のメガネはメイジ・オヴ・ザ・アーケイン・オーダーの焦点具という設定。井上さんが当初描いてくださってたノトスが蛮人の眼鏡ッ子で、そのイメージに戻る形。リング・オヴ・ウィザードリィのおかげで2レベル呪文が一日14発だってさ。
○スリンガー(http://www.hobbyjapan.co.jp/dd/news/replay_news/pc04.htm)。まず二つ名”コアロンの愛子”に注目。これがどういうことかは本編をお楽しみに。ゲーム中でダメージダイスを振る度、もしくは振らずして耳を疑うようなダメージ量を申告してくれました。
 
 文庫の内容は今月末発売のキャラの!に掲載されるノトスの故郷、雷鳴山での冒険が前半の1/3(7レベル)。そこからいろいろあって、15レベルの冒険に達します。
 15レベルのダンジョンハックとしては、ごく標準的な進行になってます。D&Dゲーマなら「うんうん、あるある」という感じでしょうか。とはいえ、数あるゲームの一つとしてD&Dを遊ばれる方にはたぶん初めて見聞きするような状況が続くと思います。楽しんで頂けたなら何より。
 
 一年に及ぶリューマ達の冒険、DMの僕もPLの皆さんも全力を尽くしたセッション、リプレイになっています。是非若獅子の戦賦、その締めくくりをご覧下さい!

D&Dリプレイ3若獅子の戦賦-雷鳴山編 (HJ文庫G)

D&Dリプレイ3若獅子の戦賦-雷鳴山編 (HJ文庫G)


D&Dリプレイ 若獅子の戦賦 (HJ文庫G)

D&Dリプレイ 若獅子の戦賦 (HJ文庫G)


D&Dリプレイ2若獅子の戦賦-監獄島編 (HJ文庫G)

D&Dリプレイ2若獅子の戦賦-監獄島編 (HJ文庫G)

*1:さすがに、すべてを見せることは無理ッス(笑)