TRPGと一年アニメについて(補)
これまた、2005/06/30から続くmixi日記の続き。今回Up分で終わり。
詳しくは、http://d.hatena.ne.jp/D16/20050630#p1以降のエントリ参照。
(補)キャンペーンを運営するノウハウ
というわけで、実はD&Dにおいてキャンペーンを運営するノウハウ、それは“続けること”に他ならない。
もちろん、他にもいろいろなコツはある。けれど、それは“質を向上させる”為のコツであってキャンペーンを運営するノウハウではない。当たり前のことしか言っていないと感じられるかもしれないが、これは事実だ。
D&Dは遊び続けているだけで物語になってしまうんだ。
そこに、才能や努力はとりあえず必要ない。巷にあふれる“良いゲームマスターとなるためのノウハウ”、“面白いシナリオを行なうためのノウハウ”のほとんどはD&Dには必要ない。
だからこそ、みんな安心してDMをやっていい。
“D&Dっていうのは、システムに乗っかりきってセッションをこなせるすごいシステム”だって言うのは、特に初心者や敷居を高く感じている人に教えてあげるべき事実だ。
なんか、全然(補)じゃないな。
えーとプリキュアの話に戻すと、
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- プリキュアは1年間のキャンペーンだった。
- にもかかわらず、キャンペーンを通じての遭遇レベルは±0から+3のレベルに落ち着き、PCたちのレベル上昇もほとんど無かった。
- ときどき、イベント演出でDMがNPCを出して、脈絡無く+5相当のアイテムを渡して、事体を何とかした。以降はそのアイテムが標準になった。
- 敵との遭遇では基本的にいつも正面からの遭遇で、不意討ちや待ち伏せは少なめ。
- 敵NPCとのやり取りは一人だけあったのだけど、戸惑ったPCがかなりあっさり倒し、その後そのNPCはあんまり影響しなかった。
- 敵幹部は順次倒したけど、最後の幹部は偉く強くて、結局一人で敵の神格を復活させた
- 最終的に味方の神格が動いたけど、それは最終戦闘で2人の攻撃が敵神格のダメージ減少を抜けないときに、後ろからサポートして武器の+を上げてくれただけだった。
- キャンペーンのキーだったインテリジェンスアイテムと最終話で別れた。その最終回はそれなりにしんみり演出できたが、よしゃいいのにDMが次のキャンペーンの予告をすぐにして、そこにそのアイテムたちが出てきた。
- さらに、DMは最終エンカウンターの調整の“手を抜いて”次キャンペーンの予告編を作っていた
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あ、この方がわかってもらいやすい気がしてきた……。
それでもまだ見ている理由
一応D16はまだ、プリキュアを見ている。
なぜなら、まだ続いているからだ。そして、まだ続きそうだからだ。
いまはもう当初期待していたような見方はしていない。流しているだけといってもいい。ときどき佳品といえるような話もある。全体の大きな物語になっていないようでもあるし、相変わらず淡々とプリキュアマーブルスクリューを撃っていたりするけれど、それはいい。
D16は“D&Dは続けるだけで大きな物語を作り出せる”といった。じつは、同じことは他の作品にも言えると思っている。淡々と“続けている”だけで面白くなってくる作品もあるのだ。そして、今やっているプリキュアマックスハートがそうならない保証はどこにも無い。
見続けてきた番組が面白くなる、そこに立ち会う喜びはちょっとしたものだ。“面白くなる”というその成長そのものを同時に体験できる。
けれど、そのためには“見続けている”必要がある。
だから、まぁ。見ている。
「もう見なくていい、」そんな風に見切りがつけられるならまだ楽だってのは事実。裏番組のゾイドのほうが面白そうだしなぁ。
ちなみに、ふたご姫はこの点非常に良質なのでわざわざ書きません。子供向けとしてまさしく左中段正拳突き的に出来がよろしく、動きが気持ちいい。
さらにどうでもいいことですが。
プリキュアと比較して、もうこの上ないほどに愛してしまったアニメがあります。
始末の悪いことに、これは全然人に勧められない。
このアニメより質のいいアニメは間違いなく、数え切れないほどあるんですが、
『このアニメほど楽しかったアニメは数えるほどしかない』といえるアニメです。
“マーメイドメロディ・ぴちぴちピッチ”(および後番の“同ピュア”)と言います。
RPG風に言うとこれは“出来はいびつだが、いくつか光るところがある”ルールで、“はっきり言ってヘタなPLを中堅PLがサポート”した面子をあつめ、“絵面的には間抜けだけどとりあえず筋は通っているシナリオ”でなぜかキャンペーンが成功しちゃっている感じのキャンペーンです。
なんつか、プリキュアがD&D使っておきながら、システムをちゃんと使わないで煮え切らないキャンペーンやってたのに対して、ぴっちは上記の環境でビミョーなゲームしてたのが、ツボにはまって、最終的にこれ以外は考えられないほどに面白いキャンペーンになった感じがあります。
僕自身はしゃれのわかんない人には絶対に勧めませんが。
http://d.hatena.ne.jp/D16/20041016