Aマホの感想(4)断片的なまとめ
さらにいくつか、やや断片的に。
このゲームは目的を果たすために、
-
-
- 情報を集め、
- 現状を把握、判断し、
- 行動方針を決定し、
- リソース投下の決断を下す。
-
という、ゲームの根幹となる楽しみがむき出しになっており、多分、2ターン以上のゲームであるなら、1ターン目が終わった時点でこのむき出しの楽しみに気がつかされる。
ほかのRPGでは、すぐには上記の楽しみはわからないだろう。というのも、この楽しみを知るためには、まずPCをそのゲームのルールにのっとって過不足なく運用できるようになる必要があるからだ。
Aマホはこの、「PCをあるていど自在に操り、ルール言語が記述するゲームの物語空間の挙動を把握する」というステップに要するコストがかなり低い。PCたちの行動をプロトコルに突っ込んでゲーム言語に変換する手間が必要ない、自然言語で行動を処理できるシステムにしてあるからだ。
プレイヤーは自分のPCにやりたいことを自分の言葉で言えばよい。ルール的にどうするかをいう必要がない。
他のRPGがエンジンを積んで動く車だとしたら、Aマホは自転車だろう。いや、もしかしたら道具ですらなく、新しい“走り方”なのかもしれない。
話を元に戻す。
Aマホの新規参入者は短期間で上記の楽しみを見出せる。そして、他のRPGにおいても、ルールを使いこなすその前に、目標地点(ゲームの楽しみ)が見えているので、何をすべきかの判断が容易だろう。車の運転の仕方を覚えることだけで済む。